「徳」をもって日本社会を変える 〜赤岩達重からの提案〜
孔子
紀元前552年~479年。姓は孔(コウ)、名は丘(キュウ)。字は仲尼。魯の昌平郷陬邑に生まれ、生涯で3千人の弟子を持ったとされる。
1.これからの日本企業の在り方
- キーワード
- 世界の人々が幸せに生きるための日本の役割を追求する。
- グローバル化の一員として市場を世界に求める。
- 世界から尊敬される日本企業となる。
- 世界倫理が確立されその実践がともなっている。
- 常に技術革新に励み、新技術を市場に提供している。
2.これからの日本人の在り方
- 論語の『徳(五常の徳)』を見直し、日本人の倫理の中心に据える。
- 大震災に遭っても秩序と倫理を失わず、勤勉をもって復旧に立ち向かう姿こそ尊敬される日本人像である。
- 世界の人々の困窮した課題解決こそが、日本企業の使命である。
- 一人ひとりが「徳」を磨くことこそ日本を変えることにつながる。
3.これからの人材の在り方
- グローバルな視点で高い志を持って取り組める人材
- 「徳」という軸を持って社会に生きている人材
- 助け合い、学び合い、鍛え合う自立した人材
- 人の持つ優れた特性を伸ばすために徳目を磨く
4.論語のすすめ
- 論語とは・・・
- 孔子が発した言葉を孔子の弟子達が書き残してまとめたもの“人としての正しい生き方”それが論語の教えである。
<五常の徳>
- 仁・・・
- 他人に対する親愛の情。多くの徳目の中で孔子が特に重視していたもの。あるところでは「私の生涯は仁のみで貫く」とまで言っている。
- 義・・・
- 社会的・人道的な正義。人間が行うべき筋道と道理。孔子は「義」をもって正しい道を最後まで貫く勇気が大切だと説いた。
- 礼・・・
- 社会の秩序を保つために必要とされる、生活の規範や礼儀。孔子は礼を尽すことで、人と人との調和が保たれると考えていた。
- 智・・・
- 知識・知恵。知識と知恵は「利」につながる。
また孔子は「智」とは「人を知ることだ」とも述べている。 - 信・・・
- 信頼の心を持ち、決して人を欺かないこと人を信じることで、相手にも信用され、強い信頼関係を築けば争いが起こることは無い。
<論語で重視するその他の徳目>
- 考・・・
- 父母を尊敬し慈しみ、大切にする心。
- 忠・・・
- 自らに誠実であろうとすること。
- 悌・・・
- 兄を尊敬して従うこと。また兄弟仲がよいこと。
- 恕・・・
- 他人に対する思いやりの心。「仁」と同じく孔子が重視した徳。